投稿者
あじたまトッピング
夜、目を閉じて眠りにつくとき、私たちはしばしば夢の中で様々な体験をします。その中でも「繰り返し見る夢」は特別な存在ではないでしょうか?例えば、何度も追いかけられる夢を見たり、試験会場で答えを思い出せない夢に悩まされたり……。それらの夢は単なる偶然でしょうか?それとも、私たちの心が何かを伝えようとしているのでしょうか?
繰り返し見る夢には、潜在意識のメッセージが隠されていると言われています。それは、私たちが気づかないまま抱えている感情や未解決の問題を映し出す鏡のようなものです。本記事では、繰り返し見る夢の心理学的な背景や、その意味を紐解きます。また、夢が示すメッセージに気づき、どのように活かすべきかを考えてみましょう。
同じ夢を何度も見るというのはよく知られた現象で、人口の約3分の2が繰り返し夢を見ていると報告されています。追いかけられる夢、落下する夢、試験や遅刻に関する夢などが典型的なものになります。
この現象がどこからきているかは、夢の科学によれば、繰り返し見る夢は夢を見ている人の人生における未解決の葛藤を反映している可能性があるそうです。
繰り返し見る夢はストレスが溜まっている時に多くみられ夢は同じテーマを描き毎晩同じ物語を繰り返す傾向があります。
夢の正確な内容は各個人、文化、時代で異なりますが一定条件を満たす場合に似たようなテーマを見ます。
よく学校の試験に遅刻した夢を見たという話題がありますが、これは同じ時代、同じ文化で育った人しか共有できない事象になります。
繰り返し見る夢の大半は恐怖、悲しみ、怒りなどマイナスな感情を伴う夢が多いです。
夢は脳が睡眠状態に体験させてくれる不思議なものですが、脳が情報を整理している過程などと言われています。その中でネガティブな夢を繰り返し見ることはその人にストレスを与えるものであると思うのになぜ脳はこのような夢を見せてくるのか?
一説では脳がトラウマや苦手なものの耐性をつけるため連続的に見せているものだと言われています。夢ではなく現実で同じことが起こってしまった際激しく感情が揺さぶられとても危険な状態になってしまうのを夢で体験させることにより感情などを慣れさせる仕組みとなっています。
なので繰り返しの夢を見なくなってきたとなった場合、知らずにトラウマへの耐性がついてたり、克服している可能性があります。
トラウマなどのへの耐性のため見せていると前述しましたが、他にも何かから逃げている夢などは人間が進化の過程で手に入れたスクリプトの一種とも言われています。
追いかけられたり、襲われたりする夢は脳が危機的状況をシュミレートし、睡眠中に捕食者を感知して逃げる練習をしているとも言われています。
繰り返し見る夢は耐性の獲得や危機的状況のシュミレートなど人間に必要な機能に感じますが、できれば見たくないですよね。
この問題を解決する方法は徐々に確立されつつあります。一番は夢の内容を克服することですが、他の方法でも解決できる可能性があります。
起きている間に悪夢を視覚化し、内容を書き直すことが効果的と言われています。ここで重要なのは悪夢をそのまま記録するのではなく、結末をポジティブな内容に書き換えることが大事です。
この作業を繰り返すことで潜在的恐怖などを和らげることが可能です。
夢は自分でコントロールすることが難しく、悪夢にうなされ生活に影響が出ている方もいると思います。この問題は脳が明確に耐性をつけたい内容が多いので現実世界でもこの夢の問題を解決することが解決への糸口になります。
現実での解決が難しい場合は夢の記録をつけ潜在的な恐怖心などを取り除くようにしましょう!
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fdrm0000031
https://theconversation.com/being-chased-losing-your-teeth-or-falling-down-what-science-says-about-recurring-dreams-166006