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あじたまトッピング
アメリカではヒト由来のプラセンタ注射は食品医薬品局(FDA)の規制により、一般的な医療行為としては認められていません。ただし、動物由来や特定の処理をされたプラセンタ製品については、状況によって使用が許可されることがあります。
この記事を読んでプラセンタについて正しい知識をつけましょう。
FDAはヒト由来プラセンタは感染症リスク(HIV、肝炎など)や製品の安全性に関する懸念から治療目的での一般使用を禁止しています。
ヒト由来プラセンタを「生物製剤」として分類し、厳格な製造基準と承認プロセスを必要としています。
動物由来のプラセンタはFDAが食品補助成分やサプリメントとして扱う場合があります。なのでサプリメントとしては一般的に流通している状況です。ただし、これらも注射としての使用は非常に限定的です。
また、製造についても製品が適切に処理され、安全性が確保されている必要があります。非加熱製品や処理基準を満たしていないものは販売禁止となることがあります。
プラセンタ注射は健康な人の母体の胎盤を原料として利用し製造されています。1930年頃から開発がされていますがプラセンタ注射が原因で引き起こされた感染症は一例もありません。これは製造過程で高圧滅菌が行われているため感染症の原因となる病原菌が死滅するためです。
しかし、この高圧滅菌でも死滅しない病原菌があります。これによって起こる可能性があるのがクロイツフェルト・ヤコブ病です。
プラセンタ自体に危険は原因があるわけではなく、製造過程にリスクを孕んでいるためアメリカでは規制されています。
日本でもプラセンタ注射を受けた方は献血ができないなど規制があるためこの問題は一部懸念視されています。
結論は危険ではないがリスクは少なからず存在する、有用性はあるが一部では科学的証拠が不足しているといった感じです。
かなり歯切れが悪いですが、医師、FDAでない一般的立場で論文などを見た場合はこういった感じになってしまいます。
プラセンタ自体に危険性はないものの、製造過程で感染症のリスクが捨てきれないです。製造元などをしっかり確認する必要があります。
臨床実験からある程度の有用性が証明されています。そのため医師のもとしっかりと受ければ効果は出るかと思います。しかし、一部の意見では臨床実験が不足しているとの指摘もあります。特にランダム化比較試験が限られており結果の明確な因果関係を示されていない、プラシーボとの効果の明確な差がないとの指摘もあります。
これについては下記の引用リストの論文から確認できます。
プラセンタ注射の有用性は、美容や健康領域での複数の研究により支持されています。ただし、その効果は個人差があること、そして安全性の確保が重要であることを念頭に置く必要があります。また、ヒト由来プラセンタの場合、規制や感染症リスクに関する懸念があるため、信頼できる医療機関での使用が推奨されます。
https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/validation-procedures-processing-human-tissues-intended-transplantation
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bpb/39/5/39_b15-00623/_html/-char/en
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7353038/